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「まちづくりへの提言」(分括版・第4分科会提言) 新函館市総合計画 まちづくり市民会議 | 函館市

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第4分科会 「活力・躍動」

【主なキーワード】

提言にあたって

北海道渡島半島は、古来から北海道と北東北との連絡路として重要な役割を担っ

てきた。その中にあって、函館はこの地域の中心となる都市として、近世以降、陸

上、海上、航空交通の道南の要となってきた。函館市が持つこの地理的・歴史的な

役割は将来にわたって変わらないであろう。

現在、世界的な規模で社会の構造が急速に変化している。この影響は私たちのこ

の函館地域にも深く及んでいて、日本における函館市の存在意義もまた大きく変化

しようとしている。今、函館の街は、日本・世界の中でその価値と地位の見直しと

自己宣伝の自助努力とを迫られているように思える。

私たち「はこだてまちづくり市民会議第4分科会」は、上記のキーワードを手が

かりに、

今後、

10年先、

50年先の函館市のあるべき姿について真剣に議論した。

分科会の委員は函館市内の産業団体と大学関係者とを中心にした広い分野で活動中

のメンバーであり、個々の専門分野を中心に各自の意見を提案しながら議論した。

計6回にわたった分科会において議論した、函館市のまちづくりのビジョンは以

下のように要約できる。

高い郷土愛とそれを育む自治と環境の整備

世界に学ぶ高い向学心と独自のまちをつくりあげていく創造性

市民間の協力と融和、世代間の交流と寛容

深く故郷を思う心を持ちつつ、世界的視野を持つ国際人の自覚を持つ市民

農業、林業、水産業、工業、商業、貿易・流通、観光・コンベンション、情報化、

(3)

テーマ1 産業が元気で活力のあるまち

提言の視点

・若者に明確な将来像を示せるまち

・永続的で静かな生活と活力ある変化に富んだ生活が共存し調和するまち

・首都圏と情報・交通の太いパイプでつながれた地域色豊かなまち

・ベンチャー起業者を地域ぐるみで応援するまち

・知的財産を創出・保全し、持続的な経済効果と市民としての誇りを育むまち

主な課題

国際観光都市を目指すなかで、特に、農林水産業の参加を求め、観光・商業・

一次産業が次世代に継続されていくシステムが必要である。

今後、農林水産業において事業後継者の不足による協業化が進むであろう。こ

れは、この産業界にとって初めての経験であり、行政が物心両面で果たさねばな

らない役割は大きい。

大型店のような便利で安価な商品を提供する大資本と、地域経済・文化に根ざ

した地元商店街とが共存・共栄することよって、市民が多様なサービスを享受で

きるような、両者の適切な配置と調整が不可欠である。

この半島を取り囲む美しい海に生活する市民として、漁業者は新たな水産ビジ

ネスチャンスを求め、また住民はより快適で豊かな函館ライフを求めて、将来に

向けた両者の新たな協力関係を構築するとともに、市民生活にとって、理想的な

海のあり方を、この函館の海を先例として全国に向けて発信していくことが必要

である。

提言の内容

国際観光都市として発展するために、市民による高度で国際的水準のホスピタ

リティの向上を目指す。また、行政が中心となって、これに必要な制度設計を行

う。

函館市街は歴史、文化、景観のいずれにおいても一級の観光資源である。さら

に函館の商店街の魅力を引き出し、農業、水産業と観光との連携を図りながら、

より多くのリピーターの長期滞在を獲得していく必要がある。

函館の基幹産業のひとつである水産業において水産資源の持続的な利用体制の

確立が不可欠であり、そのためには高度な資源評価のシステムづくりが必要であ

る。資源研究の推進は将来の水産業を目指す若者にとって希望となる。

(4)

点としての立地のよさ、さらに新幹線による首都圏との交流の容易さを考え、函

館の農林水産業の豊富な資源を活かし、誘致・起業化による、食品産業のクラス

ターを形成する。

今後、爆発的に進むと思われる一次産業の情報化に備える。豊富な水産資源を

有しつつ、水産系と情報系大学と研究機関・企業とが集中する函館において、情

報インフラの拡充と情報技術のサポートを受けたブランドの確立をするとともに、

安全な食を提供したり、地元の新食材を開発するなど、情報と食についてのモデ

ル的先進地を目指す。

函館の有する多くのブランド、

風土、

景観などの基盤を函館の財産として守る。

そのために必要な条例の制定や知的財産を保護する支援体制(弁理士常駐など)

の強化を行う。

◆ 具体的な施策・事業の提案 《農林水産業分野》

・ 農業の就業者人口が減っている。新規に農業に参入を希望した場合、新たに土地を手に 入れ、機械や道具を揃えるための資金が必要となる。全く無からはじめると2千万円∼3 千万円の資金が必要になる。こうした負担を軽減する為に低金利での融資や住宅の確保、 または何らかの資金的な助成制度を設けることができないか。また、新規就農にあたって の研修システムなどがあればベストである。

・ 規模拡大にも限界がある。これからの農業のあり方は、個人での農業経営ではなく、何 軒かの農家で組織する法人経営が主体となろう。法人立ち上げには多額の資金が必要とな るため、その助成制度を設けるべきである。

・ 漁獲物の付加価値向上、例えばブランド化の推進やPRなどを目的としたネットワーク を作るべきである。漁獲物に対して、どのような付加価値を付けるか、たとえば漁獲販売 だけではなくイカ釣り体験のように、イカ漁そのものを観光対象として付加価値を見い出 すようなアイデア・構想・企画づくり。

・ 水産資源の持続的な利用体制の確立が不可欠である。そのためには高度な資源評価のシ ステム作りが必要であり、水産試験場を中心とした資源研究の推進・ネットワークの構築 が欠かせない。

・ 水産業における労働力不足の解消と事業コスト低減のためには、漁業協同組合を中核と して長期的な観点で協業化の方法を検討し、担い手育成等の課題に対応する基盤を整え、 その体制と資金力を活かして、漁家と漁村の生産性向上に貢献していく必要がある。 ・ 農林水産の物販を広げると、その結果、全国どこでも函館の特産品が手に入るというこ

(5)

《工業、商業、貿易・流通分野》

・ 造船業などに関連し発展した函館の機械産業から、より競争力をもつ技術の強化が望ま れる。農林水産などの食品を扱う産業については、良質で豊富な原料の供給源を有するこ とや、函館のブランド力による販売効果もあり、独自の技術により発展できる可能性があ ると思われる。産学官による海洋工学技術・食品加工技術の開発への取り組みも必要であ る。

・ 大型店の撤退・閉店は大型店の進出とは比べ物にならないほど、地域経済・文化に及ぼ す影響が大きい。大型店は25年くらいのサイクルで進退を繰り返し、それによってその 街全体の姿が大きく変貌する。最近になってようやく大型店とその街の関連性が重視され、 大型店の行動を規制可能な時代になってきたと感じる。

・ 観光客が物産品を送る際の送料が高く、また違う場所、違う日に購入した場合、いくつ もの荷物を送ることとなるが、まとめて配送できるようなシステムを作り、利便性の向上 を図る。

・ 近隣商店街の生き残り策として有望なのは、地域特性を色濃く維持した観光型商店街へ の 変身 である 。こ れらは 広域 商店街 に比 べて多 様性 と魅力 に富 み、そ の典 型例が 函館 朝 市・自由市場・中島廉売であろう。今やこれら市場は観光型商店街として多くの買い物客 で賑わいを見せている。

・ 観光地として函館朝市は重要な函館の顔である。観光客向けの側面も重要であるが、市 民に親しまれる市民の台所、という機能も維持・強化してほしい。

《観光・コンベンション分野》

・ 史跡を利用した観光の充実が必要である。例えば東京の最新技術と函館のオリジナリテ ィを融合させたイベントが行われるのも、この街の強みではないか。そういった最新のノ ウハウも取り入れつつ、函館の観光が発展していければ良い。まちの美化や、交通・接客 等のマナー向上のための啓発活動も必要になるだろう。

・ 函館独自の素材(イカ釣り体験)をどのように活用・PRして行くかが今の函館観光に は、まだまだ不足している。これを解消する為にも、官・民が一体の連携・協力の輪を見 い出せる、勉強会などの設立が望まれる。

・ 「国際」と「観光」をコンセプトとしたまち。国内観光客はもとより、「世界市場をタ ーゲットにした観光のまち」を市民共有の意識として再認識させ、世界にPRする必要が ある。世界三大夜景を見るために外国から日本を訪れる観光客が必ず函館に来る(来たく なる)。香港、ナポリ、京都や日光のように。

(6)

・ 商店街を「はこだて湯の川」、「はこだて大門」、「はこだて五稜郭」、「はこだて中 島町」等とブランド化することでそれぞれ潜在的な函館の商店街の魅力を引き出し、より 多くのリピーターと長期滞在者を増やす。

・ 団体客中心の観光から個人客中心の観光(観光バスからレンタカー)へ、家族旅行から 個人旅行(核家族化)へ、更に大型連休に集中していた観光旅行も現在は分散化している。 函館市の協力のもと、「函館らしさ」、「函館ならでは」の歴史・文化をますます創造し て行くことが必要不可欠である。

・ 産学官の連携から国際水産・海洋都市構想の方向性が出てきたと考えるが、市民に説明 をする機会を増やし、市民の理解を高めるべきではないか。

・ 安 易 に 、 既 存 の 観 光 資 源 が あ る か ら ス タ ー ト す る と い う の で は な く 、 視 点 が 1 0年、 15年先であれ、既存の観光資源も含めて函館の観光に何を作っていくか、という視点が 大切である。函館ほど多くの可能性を持っている地域はない。

・ 他の地域で成功している事業を函館で後追いしても同じことが出来るかと言えば問題が ある。函館は元々観光地で、観光客の方でイメージが固まっている。例えば京都で新しい ものが出てきても、京都の魅力として望まれるのは古い伝統的な部分である。函館は他の 観光地と差別化できるもの、函館らしさを打ち出して行く必要がある。

・ 九州の熊本の黒川温泉や湯布院等は再生で、既存の観光資源が崩れてリニューアルした ものであり、トマムは何もないところにゼロから創ったものである。観光というのは「創 る」という側面が多く、それが無いと寂れて行くのが鉄則である。

・ 函館には色々なコンテンツがある、家族でフリーで来て、子供は大船遺跡を見学し、お 父さんは釣竿片手にイカ釣り船に乗り、お母さんはチーズ作りに行く、といったそれぞれ の体験をし、夕食は一緒に情報交換して、次の日はこっちに行こうというような、函館に とりあえず行って、それからメニューを探そうということになったらとても良いと考える。 ・ 水産業と観光の連携に有望な各種施設がまだ沢山ある。たとえば魚市場でのセリの風景

などを観光資源として開発してはどうか。

《情報化、新産業・起業化、勤労者対策分野》

・ 函館市全域の情報環境は一律ではなく、データ通信回線の整備が望まれる。それ以上に インターネット上での情報発信の多くが単発的で、総合的な函館情報を取り上げるサイト が無いと感じる。

起業の風土というものはあるが、マーケットの面からいうと地方都市はどこも規模が小 さい。函館は首都圏等の大マーケットに物やサービスを売り込むパイプが弱いので、首都 圏にもっと情報発信をしていくべきである。

(7)

海洋にかかる技術・産業に特化)と最低限の箱物の整備を行う。

・ 水産・海洋バイオ(生物)に重点化した街づくりを行うことで、他の海洋都市との完全 差別化を図る。

・ 函館に眠る自然素材から機能性素材の開発(産廃の利用、未利用資源の利用)を行う。 一次産業の産廃資源化を促す研究体制の確立と、水産・海洋調査にかかる人材派遣(人材 バンク)。水産・海洋にかかるコンサルタント(事業、政策)の拡充を行う。また、地元 素材と先端技術のマッチングを行う名伯楽を育成する。

(8)

テーマ2 市民がともに創り躍動するまち

提言の視点

・平成の市町村合併により亀田半島全域をひとつとする「新函館市」の誕生と

30万人の新「市民」の融和と創造に向けた生活の出発

・広大な面積の市内の各地域それぞれの個性の発揮と、各地域での多様なライ

フスタイルの創造

・世代間の不断の相互学習と相互協力

・少子高齢化、人口減少は函館の一次産業に新たなパラダイムを創造

・国民の関心が食の安全・安心について高まる中での函館の農水産品への期待

・現在の函館での情報、水産、教育、商業・経営等の各分野の高等教育の充実

・将来の新幹線開業に対する市民の熱い期待

主な課題

函館市の持つ景観、風土をさらに高め、国際観光都市として洗練された国際的

ホスピタリティを身に付けた市民でありたい。そのためには、地域特性を色濃く

維持しつつ、同時に世界に開かれたまちづくりという2つの課題を融合しなけれ

ばならない。

函館市の行政区域が大幅に拡大した今こそ、函館市の各地区地域は個性を発揮

し、テーマ分けされるべきである。それらが街全体に美しく配置された魅力的で

総合的な未来の都市像を描くためには、市民の自覚と行政の指導力が必要である。

この過程において、当然隣接町との密接な連携が必要になるであろう。

少子高齢化と人口減少は全国的な趨勢であり、これを避ける事は出来ない。む

しろ、これらを積極的に受け止め、将来の市民生活の発展に結び付ける方策を考

える時である。

高齢世代が住みよいまちとして定住したくなる、

信頼と安心の地域社会を形成す

る。各世代は手をたずさえ、積極的にはこだての文化・伝統を継承・創造する福

祉のまちをつくる。

提言の内容

観光スキル認定組織をつくり、市民ボランティアを個別観光客に派遣し、情報

提供する。函館において観光学科・学部の新設を志向しながら、産学官民による

「まちづくり」の委員会を常設し、将来のまちづくりを継続的に検討する。

(9)

識し世界に「はこだて」を宣伝する必要がある。函館市の観光資源を最大限に活

かせる人材の育成を目的として函館観光士認定制度の創設は強力な制度となるで

あろう。

市民が抱く函館への“

思い”

は重要な観光資源のひとつである。函館について

深く理解し多くの知識を修め、函館を誇れる郷土とする市民でありたい。そのた

めに、小・中学校義務教育、高校教育および大学教育において、函館の“

ふるさ

と教育”

、“

産業教育”

を拡大・充実させる。また、市内産業界がこれを支援す

る体制を作る。

安全で安心できる函館市民の食生活を実現するためにも、農作業や漁業の体験

を含む食農教育等によって、子供のうちに「食」に関する重要性を教える。そし

て、消費者と生産者との信頼関係を構築し地域社会の食文化の継承及び発展につ

なげていく。

全市にわたるITインフラと交通アクセス(道路)の整備が必要である。今後、

この函館において全国からの団塊の世代を受け入れ、函館定住を促進していく産

業を起こしていくためにも、

各種ハード・ソフト面のインフラ整備は重要である。

現状の市街地には公園などのパブリックな場所が少ない。公園、公共施設の庭

など、市民のくつろげる公共空間を多く市内各地に配置していく。都市計画の大

枠のフレームは、民の協力を得て官の力で「強力」に進める。

函館市街地における土地活用の硬直化は避けなければならない。地価が他地域

に比べて割高といわれ、かつ流動性を欠いている現状にあり、より自由な利用に

向けて官民でアイデアを出さなければならない。

◆ 具体的な施策・事業の提案 《農林水産業分野》

・ 安全で安心できる食生活を実現するためには、子供のうちから「食」に関する重要性を 認識させるとともに、消費者と生産者との信頼関係を構築し地域社会の食文化の継承及び 発展につなげていく食農教育等が必要である。つまり、都会の「食」は、農村の土と植物 に結び付いていることを、子供たちに、そして、その親にも理解してもらうことである。 ・ 行政主導による市民海洋利用者調整会議を設立し、「函館市民海洋利用モデル」を構築、

関係者の利害と制度の調整を図る。行政は海の利用についての市民のモラル啓発と安全管 理と指導を行う。この目的のために、将来に向けて漁業協同組合のより一層の組織と機能 の拡大発展を求める。

・ 亀田半島に日本最大の海浜市民公園を設ける。市民の教育・レジャー、新水産ビジネス、 滞在観光地を有するような、市民参加型の新たな漁村機能の開拓と海岸および後背地域の 発展を目指す。

(10)

いう風情は見ることも少なく、はこだてをイカのまちと呼ぶには少し違和感がある。文化 伝統を守らなければいけない部分もあるし、農林水産業を減らさない政策が必要である。 ・ 函館市民自らが函館を知り函館を愛し、それを発信することにより函館ブランドを確立 する必要がある。合併した4地区と旧函館地区との交通アクセス(道路)の整備を行ない、 4地区からより速く安全に新鮮な水産資源を運搬できるようにする。

《観光・コンベンション分野》

・ 北海道は、訪れてみたい観光地のランキングでは常に上位にある。また、函館はその北 海道の観光地の中でも常に上位にある。宿泊産業は労働集約型の産業であり、他産業に比 べ労働者の雇用に大きな効果が期待できる。また、周辺産業への波及効果も大きい。函館 市の将来の観光産業を支える人材の育成こそ、「国際観光都市」を標榜する函館市の将来 を決定するテーマであろう。

・ 観光学科・学部の新設を望む。産学官民による「まちづくり」の委員会(今回の市民会 議のような)の常設と、商工観光部から観光部の独立あるいは観光協会の拡充を提案する。 ・ 函館市は北海道観光コンシェルジュの北海道代表の都市にもなったので、この分野に力 を入れていくべきである。定住により新たな産業への波及も期待できることから、今後注 目のマーケットであると考える。

・ 函館市の観光社会資本を最大限に活かす人材の育成を目的として「函館観光士認定制度 (観光アドバイザー・サポーター・コンシェルジュ)」を創設する。本認定制度の運営は、 函館市や関連団体(函館国際観光コンベンション協会、函館商工会議所等)が行う方法、 または新たなNPO法人の設立による方法が考えられる。認定者を、観光業・商業・飲食 業・サービス業などに置く(空港・駅・宿泊施設・観光施設・案内所などは必置)。また、 市民ボランティアを対象とする認定者登録組織をつくり、個別観光客に派遣し情報提供を 行う。なお、認定者については、函館市や観光関連団体が運営する施設の利用料などの割 引、免除措置を講じることによって、市民全体で彼らをバックアップする。

《情報化、新産業・起業化、勤労者対策分野》

・ 知的生産を行う企業人材をサポートするような文化面での整備を行い、補助する。例え ば、洋書や最新の専門書を入手できる大規模書店の誘致や補助を行う。また、憩いのため の施設を整備・誘致する。西部地区の静かで文化的な魅力はこれらの企業にとって大きな 魅力になるだろう。

・ 地元の人が考えつかないアイデアを外部の人が出し、それで地域が活性化した事例があ る。大学教授が退職して漁業に従事し、漁獲物を料理して色々研究している。

・ 子供向けのホームページが少ない。これを充実していくことによって、修学旅行先とし ても選択される可能性が高まるのではないか。

(11)

りたいけど」の部分を教えることが大切である。そこの部分に官のサポートがあれば、ま たは、求めるところにサポート的なシステムがあれば良い。

・ 函館市に次の合併はあるのか。渡島市として大きくなる可能性はあるのか。5市町村の 合併にあたって感じたが、もっと大きく合併すれば地域が個性を出せる。中途半端な合併 だと個性が埋没してしまう危惧がある。北海道は支庁単位で市にしてしまったほうが良い のではないか。そういうことも真剣に皆で話したらどうか。

・ 函館市内の大学生の多くは市外から来て(入学)、市外に出る(就職)。これは函館に 働く場がないことが原因であろう。若い人が育ち、定住する環境について考える必要があ る。

・ 旧函館市内で子供を預けるなどの市民サービスを受けながら、合併した4地区で仕事を する。同じ函館市の中で生活と仕事が成り立つように多様なライフスタイルを提案してい ければと感じる。

・ 経済的には函館より札幌、札幌より東京、東京よりニューヨークの方が良いと思う。現 在は家族、郷土などに対する愛情の部分が足りないのではないか。

・ 函館のイメージを転換して、福祉のまちを売り出し、高齢者が住みよいまちとして、高 齢者を呼び寄せたらどうか。

《エネルギー、鉄道輸送、港湾、空港、交通体系分野》

・ 対岸青森に原子力発電関係の大規模な施設が建設予定されていることから、函館市におい て積極的に自然の力を活用したクリーンなエネルギーづくりを発信していくことは、青函地 域の将来を考える上でも重要な戦略だと考えなければならない。小規模な風力発電や海流・ 潮汐力発電など、自然エネルギーによる地域発電を考える。研究レベルからの取り組みが必 要であろう。また、バイオマスや漁業系廃棄物のエネルギー資源としての積極的な利用に取 り組む。特に漁業系廃棄物については、全国のモデル事業になるような取り組みを期待する。 ・ 新幹線駅―函館空港―函館港の間に必要な交通連絡網を整備し、施設間の連携を強める。

各施設には産業用途での使用に加えて、一般市民の集う場としての機能を付加する。 ・ 首都圏での朝の仕事に間に合う早朝一番の飛行機の運航が望まれる。空港の利便性、将

来構想に向けた議論の場が必要。

・ 「海上バス」や姉妹都市のカナダ・ハリファックス市のハーバーホッパー(陸海両用バ ス)のようなものを函館で試験運行するなど、実用的で景観にも寄与しうる発想を函館で も取り組むべきである。その際、民主導で行政を巻き込む気概ある市民の意識が重要であ る。

参照

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